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『オリバー・ツイスト』

『戦場のピアニスト』のロマン=ポランスキー監督の新作。原作は19世紀英の文豪ディケンズの同名小説で、過去に何度も映像化されています。

小学生の頃にジュブナイル版を読んでいたので、不幸な生い立ちの少年が最後に救われてめでたし…という粗筋は覚えていました。

なので、何となくもっと寓話的なものを想像してしまっていたのですが、かなりリアルなタッチにすこし驚きました。

19世紀当時のイギリスの持つ、貧富の格差が大きい中で“生きる”事に必死な変な活気だけはあるという、とても猥雑な雰囲気に個人的にどこか惹かれるものがあり、その再現度は高いと思われます。戦後の日本にもどこか通じるものがあるのではないかと感じます。

フェイギン老が組織した少年犯罪集団や、娼婦(<作中では明言してませんが)達の描写が単なる寓話にさせておらず、凶刃を走らせるビルに至ってここに極まれり、です。

テンポが良いので退屈はしませんが、山場の演出がちょっとあっさり目で、そもそも話の大筋は変わっていないため全体としては平坦な印象を受けるかもしれません。

ただ、出演者の演技はどれも実力を伴ったものであり、特にフェイギン老役のベン=キングズレーは流石の一言。オリバー役のバーニー少年は確かに綺麗な子だけど、今回だけでは何とも…(^^;

個人的には『サイダーハウス・ルール』『ショコラ』等のラッセ=ハルストレム作品でお気に入りのレイチェル=ポートマンの音楽がグーでした。

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» 心に残る音楽を手がけた唯一の女性アカデミー賞受賞作曲家レイチェル・ポートマンをチェック! [映画『オリバー・ツイスト』ブログ 〜ロンドンまで70マイル〜]
p・・・と書いたまま放置してしまって謎を呼んでしまいました。すみません! 音楽を手がけたレイチェル・ポ−トマンのことを書きかけたまま間違って、「公開」にしてしまいました。 *Yahooブログはさかのぼった日付で書くことはできないので、とりあえずこの日の記事をこう書こうと 一文字だけでも打ち込んでスペースをリザーブしておいたりするのです。 それでは改めて謎の“pのご紹介を。 レイチェル・ポ−トマン RACHEL PORTMAN (音楽) ジェーン・オースティン原..... [続きを読む]

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