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映画『ウォーク・ザ・ライン -君につづく道-』

第78回アカデミー賞、主演女優賞(リーズ=ウィザースプーン)受賞作。

ミック=ジャガー、ボブ=ディラン、ブルース=スプリングスティーン、U2らに影響を与え、エルヴィス=プレスリーと並んで今なおアメリカ音楽界のカリスマとされるミュージシャン、ジョニー=キャッシュ。彼がその想いを成就させるまでの物語。

私は音楽方面には明るくないので、このジョニーに関しても正直あまりよく知らなかったのですが、そのぶん先入観無く観る事が出来ました。

予告編では、ヒロインに対して「ステージの上でだけ会話した期間:10年」「結婚を申し込んだ回数:40回」といったコピーが流れたので、ステージ上での限られた会話や楽曲の中で、10年もかけて如何に想いを伝えていったのか、そこに興味を持ったのですが…。なんかステージの外でもかなり普通に会って会話してるし、プロポーズのシーンもあまり無いし、でここは肩透かし。

また、結局は「不倫となり家庭崩壊→ドラッグに溺れて挫折」の定番コース(笑)で、中盤ちょっと辛かったりも(^^;

その代わり、幼少時のジョニーのエピソードには惹かれるものが。失業者救済農場で両親を手伝っていたジョニーは仲の良かった兄を事故で亡くし、その上父親に「神様は良い子の方を奪った!」と言われ、これが生涯のトラウマになるのですが、この事が作中の要所で利いています。ヒロイン(姉にコンプレックスを持っている)と接近する会話のきっかけになったり、ラストでの父親とのやり取りにおける変化だったり、でここはなかなか。

あと、これは史実だそうですが、彼が従軍時代に当時の鬱積した思いを囚人の気持ちになぞらえて作った“フォルサム・プリズン・ブルース”が当の囚人達の圧倒的な支持を得て、再起に当たってジョニーが刑務所で囚人を観客としたライブを行う、というくだりがあります。ここはそのままハイライトの一つでもあるのですが、かなり見応え・聴き応えのあるシーンです。

聴き応えと言えば、主演の2人、ホアキン=フェニックスとリーズ=ウィザースプーンは劇中の演奏・歌唱シーンを全て自分でやっており、これがかなりのレベル。この点に加え、リーズは過去の出演作がコメディ中心だった事もあり、本作での落ち着いた演技が良い意味でのギャップを生んだか、オスカーもうなずける物でした。

 

しかし、ホアキン=フェニックスもすっかり個人で認識されるようになりましたね~。今や誰も彼を紹介するのにわざわざ“リヴァー=フェニックスの弟”とは言い出さないですしね。

ただ、その兄リヴァーが遺作で演じたのが、カントリー歌手を目指す若者だった事は今作での弟ホアキンとの奇妙な符合であり、なかなか興味深いですね。更に言えば、上記のようにジョニー=キャッシュも弟である事が大きなファクターとなっているので、更に多層構造(?)を形成していて一人で面白がっていたりするのですが(^^;

主人公が弟、という話にはどうしても感情移入してしまうのですよー。

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