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映画『小さき勇者たち ~ガメラ~』

「…トトに、だね?」

ガメラシリーズ、スタッフを一新して7年ぶりの新作。確実に、観た人によって大きく賛否の分かれる作品、だと思います。私は好きですが

注意しなければならないのは、怪獣映画…特に金子ガメラ三部作を意識し過ぎてしまうと、この作品の真価を見誤る事になるのでは、という点です。

今作は怪獣映画というよりも、ああいった生き物の出てくるファンタジー要素を含んだ、あくまで少年の成長物語に重きを置いたジュブナイルである、とするのが正しい見方…というかそれが制作者の意図するところでしょう。脚本や音楽に女性を配して臨んだ点にもそれが見えますし、実際それに成功していると思います。

母親を亡くした少年が、その寂しさを埋めるようにカメを育てていく内に(そこで起こる事態は現実離れしているものの)大きな心の成長を遂げるその過程がリアルかつ丁寧に描かれているので、それだけでも十分に評価できます。

この主人公の少年・透役の富岡涼君がとても上手いので、ヘンにさぶ~くなる事も無く素直に感動できる作品になっている、と思います。まぁここは私が既に肯定派だからこそ言えるのかもしれませんが。

とはいえ全てを肯定できるわけでもありません。特撮部分のスタッフにまだキャリアの浅い人が多いようで(トップの人も今回が初演出)、特撮部で出来の良いカットとそうでない物の差が非常に大きいのです。アバンのシーン(未見の人はお楽しみに)や大須のアーケードのカットなどは素晴らしいの一言に尽きますが、ガメラと敵怪獣との前哨戦とも言える伊勢志摩の橋のシーンは全般的に合成が安っぽくてイタダケナイ><

クライマックスでの“リレー”(未見の人はお楽しみに)、実際コレにノれるかどうかが一番の分かれ目だと思うのですが、あそこはもう理屈でなく感じ取るところ。近年の傾向に沿うならば、あそこまでにオトナたちが理屈をこねて(?)解明して…という事になるのでしょうが、今作ではそこをバッサリ切って(作中外を問わず)子供たちの感性に委ねているのだと解釈しました。というかあそこで泣ける人とは無条件で友達になれますヨ私(^^;

“怪獣王”たるゴジラは、人間にとって味方か敵かは置いても「強さ」が第一、なキャラクターだと(あくまで個人的にですけれども)思うのですが、そこと一線を画す上でもガメラは(最初期作品やG3での扱われ方はともかく)やはり“こどもの味方”なんだなぁと安心(?)してしまう作品でした。

 

ところで私は名古屋出身なのですが…。

今作で最終決戦場となる名古屋の描写を観ていて、何と言うか隔世の感さえ覚えてしまって我ながら苦笑い。もう7年も帰省していないので、すっかり馴染んだらしい(?)新たなランドマークたる名駅のツインタワーを見ても何の感慨も沸かないという…その代わり「大名古屋ビルヂング」には感涙物でしたが(ぉ?

すっかりパニックと化した市内を移動するのに「地下を使おう!」みたいな描写もあり「さすが名古屋」とも(^^;

ヘンな話ですが、久し振りに名古屋の街(勿論地下も・笑)を歩いてみたくなりました。…と言いつつ帰らないのが常dゲフンゲフン

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