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映画『立喰師列伝』(+トークショー)

「…システム崩壊の予兆。」

押井守監督最新作。彼が過去に手がけた作品の多くに姿を見せた“立喰師”たち…彼らの実態報告(?)を軸とした、「架空の戦後史」。

子供の頃『うる星やつら』のTVアニメを観ていて、原作から随分飛躍の激しいエピソードが増えていくなぁ、と思ったものですが、その中でも群を抜いていたの物の一つが「立喰い」の話でした。そこに登場した“ケツネコロッケのお銀”のインパクトも強くかったですね(当時は単純に何故「キツネ」じゃないんだろう、といった程度でしたが逆にそれで印象に残り、再放送で観る度にあーコレコレ、と…)。

その後も押井作品の至る所で立喰いネタを見かけてはニヤリとしていたわけですがまさかそれで1本の映画を作ってしまうとは(笑)。

ただ…不安もありました。かなり乱暴な言い方ですが、押井作品には暗くて殆ど動きの無い画面の中で、おっさん(笑)による薀蓄いっぱいの一人語りが延々と続く~というシーンが多く、近年になるほどその傾向が強くなっており…それが押井作を押井作たらしめる要因の一つ、と言えばそうなのですが…何でしょう、正直肩が凝ると言いますか…(^^;

好きか嫌いか、で言えば間違いなく「好き」なんですけれども、元来私はアタマの回転が速いほうではないので(とほー)、過去TVシリーズでやっていたようなテンポの良い(ナンセンス)ギャグを懐かしんでしまう事もあったりするわけですよ(笑)。

さて、そんな私にとっての今作。序盤はちと辛かった、です。(戦後の空気を表すための意図的な物、と判っているとはいえ)やはり暗い画面に怒涛のナレーション攻勢…ぐは。しかし中盤以降は心の底から楽しみました!! 時代が下る毎に色と動きが増えていき、それが大真面目な語りとのギャップを大きくしていくに連れて、もー可笑しいコト…。特に牛丼とハンバーガーショップのくだりは終始笑い通しでした。立喰師である牛丼の牛五郎(樋口真嗣)やハンバーガーの哲(川井憲次)よりも店長・神山(神山健治)の方がキャラ立っててバカウケ。神山さんイイ顔するんだものなぁ…(^^;

「スーパーライヴメーション」と大層な名前のついた(笑)、写真取り込みのパタパタアニメも最初は微妙でしたが、後半は良い意味でお間抜けさを強めていて良かったかと。

内輪だらけのキャストも把握し切れませんでしたし(そもそも顔までは知らないなーという人が多かったので…)、画面の端々に仕込まれた小ネタも全てはとても堪能できなかったので、是非またDVDで繰り返し観たいところです。

 

観に行った日(実はもう2週間前なんですが…汗)は、丁度押井監督のトークショーがありまして。しかもゲストがなんと榊原良子さん!! おおぉ南雲隊長ですよハマーンですよカーラですよッ。普段殆どメディアに出ない方なので、これは非ッ常~に貴重な機会。

いや、とても知的かつチャーミングな方でした。自身の仕事に対する真摯な姿勢とそれに伴う研究熱心さ、良い仕事をするために相手が例え押井監督であってもガンガン駄目出しするなど、素直に尊敬してしまう部分が多く。

かと思うと、今作での出演(監察医役)に備えて衣装と共に眼鏡も4~5本自前で用意したそうで、「なんとかなりのメガネッ娘!?(ぉ」なーんて思ったり(<なーんて、ぢゃねえ)。また、今回のオファーに際して、「ずっとヘンな役がやりたくてしょうがなかった!」「ホントはこういうの、得意なんだゾー? って言いたかったの♪」とコメントする姿は本当に微笑ましい限り。半月前に肺炎で倒れられたとの事でしたが、どうやら一安心。押井監督の次回作での主演も決まってるそうで(ラジオドラマからスタートだトカ)、今後のご活躍にも期待です!

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