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映画『BIG RIVER』

「…よく判らないよ」

アメリカに拠点を置く船橋淳監督の長編第2作。アリゾナの砂漠を舞台に、国籍や本来身を置く環境も異なる3人の出会いと旅路が描かれます。

主演のオダギリジョーと監督・カメラマン助手以外キャスト・スタッフは全て外国人全編英語、というやや特殊な作品であり、「どう撮り進めていったのか」という点にも興味を引かれました。

無目的に旅する日本人の青年バックパッカー・哲平、妻を捜してやってきたパキスタン人の中年男性・アリ、トレーラーハウスで暮らすアメリカ人の若い女性・サラ…。偶然に出会った3人が束の間道を同じくするという、典型的かつ文字通りの“ロードムービー“。

過剰に劇的な事件やドラマは殆ど起こらないのがこのテの作品の常ですが、登場人物達の台詞や仕草の一つ一つにその「人生」を垣間見えるものになっていれば成功ではないかと。

オダギリジョーの英語はやはりどこか「日本人の英語」っぽさが残っていて若干の違和感を残しますが、そこは慣れ(ぉ。アリ役の人が(わざとでしょうが)殊更に片言感の強い英語で話すせいもあって気にならなくなります(笑)。むしろ、ここまで完全にバラバラな3人の取り合わせが絶妙なアンサンブルを奏でる瞬間が確実にあった事を、今これを書きながら思い出して嬉しくなりました(^^;

ある意味一番の主人公とも言える、乾いたアリゾナの風景が素晴らしかったです。真っ直ぐに伸びた地平線、そこにまばらに横たわる潅木・サボテン、柱状に隆起した岩棚…。一見すると味気無い砂漠を様々な切り口で捉え、登場人物の心情の変化に合わせた使用がなされていました。分けてもラストの空撮は正に圧巻、でした。

終盤の警察官による尋問シーン。9.11後のアメリカを象徴する鋭い視点を伴ったシーンだと思いました。この辺をこれ見よがしに扱った映画には首を傾げる事も多いのですが、今回は上手く端的に済ませたなと。

 

…まぁ、一番際立っていたのはサラ役・クロエ=スナイダーの美しさですけど(ぉ! 彼女を眺めるだけでも価値充分、な映画でした(ぉぉ。

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