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映画『インサイド・マン』

「そうするさ。…然るべき時が来たらな」

マンハッタン信託銀行で起こった、強盗人質事件。その裏に隠されたある“事実”が明らかになる時、思いもかけない協力関係が成立する…? という話。

「銀行強盗」を描いた作品は多く、クライムムービーの中でも最多なのではないかと思われますが、お金がデータ上の数値化する傾向の強まる昨今、わざわざ直接金庫の中身を狙う事に、もうリアリティは感じられないよなぁ、というのが正直なところ。昨年の『ファイヤーウォール』では既に手口が「ハッキングによる違法なシステム操作」になっていましたし。

そんな中、直接犯での「銀行人質事件」を扱った本作。敢えて今やるからには、果たしてどんなアイディアを盛り込んでいるのか、という点に興味を持って観に行きました。

結論から言うと「あぁ、なるほど」。少々ネタバレになりますが、主犯の真の目的が判ると、確かに直接犯でなければならない理由も理解できます。金庫に入っているのは何もお金だけではなく、またそれが放っておいたら決して表には出てこない物、となれば…という事なんですね。

また、犯行メンバーの変装は珍しくないものの、本作では50人の人質が犯人と同じ覆面・服装をさせられる事で、後に解放された時に犯人との区別が誰にもつかず、混乱に陥るというのはちょっと新鮮でした。しかも監禁中は数人ずつ小部屋に分け、時々入れ替えつつ犯人も密かに混ざったりする(!)事で、余計に被害者同士での“シロ”証言を出来にくくしていた所などは素直に「頭良いな」と思ってしまいました(根が単純なので…笑)。

お馴染み(?)の「犯人と捜査官+αの駆け引き」もアリ。主犯にクライヴ=オーウェン、担当刑事にデンゼル=ワシントンで、メインはこの2人のやり取り。渋ッ! そこに、何故か銀行オーナーの意向でジョディ=フォスター扮する弁護士が介入…という図式。出番は少ないですが、この弁護士の存在で変化が生まれているのは確か。オチも、彼女抜きには成立しないですし。

細かいトリック部分では色々とツッコミたくなる所もありますが(笑)、全体としては意外に変化球の連続で、なかなか楽しめました。血なまぐさい方向に持っていかなかったスパイク=リー監督の手法も、個人的には好みでした。…人によっては煙に巻かれた感じで、納得いかないかもしれませんけれどね(^^;

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