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映画『ブレイブストーリー』

「僕の願いは………!」

宮部みゆきの手になるファンタジー小説を、フジテレビ・GONZOが映画化したもの。

メインストーリーは、現実世界の少年が異世界へ旅立ち、そこでの冒険を経て成長する、という非常にありふれたもの。これを上手に味付けする事で、良い意味で「王道」とする事が出来るか…という点に注目しつつ鑑賞。

主人公・ワタルは平凡な小学5年生。しかし、ある日父親は家を出て行き、ショックから母親は倒れ…突然の家庭崩壊重ッ。そんな運命を変えたいという願いを叶えるため、ワタルは幻界への扉をくぐる…という旅立ちまでの過程が無理・無駄なく描かれ、導入として非常に良いまとめ方をしているなぁ、と思いました。

ただ、その後がどうも…。工夫の跡は見られますが、やはり相当なボリュームのある原作を2時間弱の尺に収めるのは苦しいようで、テンポを上げるという程度を通り越して非常に淡白な展開に。

一つ一つのイベントがサクサクとクリアされていく上に重要度の低い(と思われる)中盤のエピソードはBGMにのせての名場面集、といった風味で瞬く間に消化。また、多くの登場人物の中でも掘り下げるのはワタルとその友人にしてライバル、のミツルに特化しているので、それ以外に関しては影が薄いまま終わってしまって残念。女戦士のカッツや猫っぽい種族の女の子・ミーナは特にもったいなかったなぁ、と。

原作者がコンピュータRPGファンという事もあって、意図的なんだろうなと判っていても随所のゲームっぽさにちょっと醒めてしまったり、上記のように“ありふれた物語”を大味に料理したために観る側の予想を裏切るような部分も皆無で、こちらの冷静な視点を崩して引き込む、といった事は残念ながら殆どありませんでした。

松たか子を始め役者陣の演技は思いのほか良かったのですが(ウエンツはさすがにアレでしたが…笑)、やはり声優を本業とする人たちで聞いてみたかった気もします。『ゲド』や『時かけ』、『ポケモン』のゲスト等でもそうなのですが、劇場版となると役者を起用しがちな風潮は(たとえ上手くても)あまり好きになれず…。職業声優側から見ても、仕事取るなーってならないんですかね? 大きなお世話ですが(汗)。

劇場用アニメとしての画面や動きのクオリティに関しては申し分無いだけに、最終的に可もなく不可もなく…といった出来になってしまっているのが惜しまれます。千明孝一監督に大河内一楼・吉田玲子で脚本…となったら、もっと良い物になった筈では、と思うと更に残念。むむむ。

 

原作者も当初望んでいたように、TVシリーズでやるのが一番しっくり来たように感じます。というかそれで改めて観てみたいな、と思わせてくれる作品ではありました。

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役者魂!(やくしゃだましい )は、フジテレビ系列で2006年秋季に放送される連続テレビドラマです。同年10月17日から毎週火曜日の21:00〜21:54に放送されます。主演は、連続ドラマ出演は3年ぶりとなる松たか子で、脚本は「踊る大捜査線」で知られる君塚良一が手掛けます。また、相手役は若手俳優期待の森山未来です。   ... [続きを読む]

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