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映画 2006年冬の6本

今この瞬間も追いつかなくなっている映画の感想ですが(汗)、昨年分のラストを。

 

『ゆれる』

「それで、あんたは何を手に入れたっていうんですか」

是枝裕和企画・西川美和監督による、ある兄弟に決定的な揺らぎをもたらす事件を描いた映画。脚本も手がけた西川監督の凄い才能を垣間見た感じがしています。香川照之・オダギリジョー扮するこの兄弟の、少しずつ、しかし確実に厳しい方向へ揺れ動いていく感情の機微を、殆ど台詞で説明すること無く表現させている所に感心。安易な救いを与えない代わりに用意されたラストにもただ拍手。

 

『地下鉄(メトロ)に乗って』

「…忘れない」

浅田次郎原作。主人公のサラリーマンが、ふとした事から現代と昭和39年との間を行き来する事に。その中で過去における家族と出会い、特に折り合いの悪かった(現代では既に死に瀕している)父親との様々な誤解が氷解していくが…という話。各要素を繋ぐ象徴として地下鉄が使われ、面白いと感じる要素も多いのですが、ラストに不満が。伏線があったとはいえ、もっとめでたしめでたし、でも良かったような?

 

『デスノート the Last name』

「…なぜなんだ…?」

映画版『デスノート』後編にして完結編。ちゃんと決着ついてます。その決着なんですが、私が最初に「こうなったらいいのにな~」と原作で望んでいた結末であり、個人的にはかなり満足してしまいました。特に、原作では立ち位置的にももっと然るべき役割があったのでは…と思っていた夜神総一郎の本作での扱いにはいちいち頷いてしまったり。Lが主役のスピンオフ(この前のノベル版か?)にも期待~。

 

『手紙』

「差別の無い場所を探すんじゃない。ここで生きていくんだ」

東野圭吾の同名小説の映画化。弟の学費欲しさに盗みに入った家で誤って殺人を犯し服役中の兄と、それに自らも責任を感じつつ兄を労わる手紙のやり取りをする弟の物語。これを単なる美談の範疇で済まさない所が原作の支持されている理由なのかなと。加害者とその家族としての2人を通して真の贖罪とは、という事が丁寧に描かれ唸らされます。その傍らで少女から母親役までをこなした沢尻エリカも見事!

 

『硫黄島からの手紙』

「若造、お前はアメリカ人に会ったことがあるのか?」

イーストウッド監督の硫黄島2部作の2作目。司令官・栗林中将と、彼の下で絶望的な硫黄島防衛戦に挑む事になる日本兵たちの姿と想いが描かれます。私が渡辺謙のファンという点を差し引いてもなかなかの佳作。『父親たちの~』もそうでしたが、過度にドラマチックな表現は無いのに眼が離せず、戦争の空しさはちゃんと感じさせる…という命題をしっかりクリアしていました。出来れば、2本併せて是非。

 

『パプリカ』

「トラウマを食らえっ!」

筒井康隆の原作を今敏監督の手によりアニメ映画化したもの。賛否分かれているようですが、個人的にはとても面白かったです。原作未読だったせいか、かなり簡略化されているらしい話も「判りやすい」と素直に捕らえ、あとは人の(しかも主に悪夢)とそれにまつわる騒動を如何に面白おかしく映像化するか、という所に注目していたのですが正にそこが良かったです。深く考えずに楽しんだもの勝ち(笑)?

 

この年、筒井作品は何気に3本も映画やってたんですね…まぁ1本はネタとして観に行くき満々(笑)だったのに、気が付いたら終わってたのですが!

これで2006年に劇場で観た映画は全部ですね。締めて52本。戦隊とライダーは同時上映でしたが、『時かけ』は3回行ってしまったので差し引き53回劇場に足を運んだ事になります。去年は序盤好調だったので、60行けると思ってたんですけど…やはり年末は時間が取れなくなってしまう、と(^^;

まぁ総数はともかく、今年も面白い映画に1本でも多く出会えると良いなぁ、と。

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