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映画 2007年3月の6本

遅れを取り戻すためにもさくさくっと(?)。

 

『ドリームガールズ』

「自分の人生は自分でコントロールするの」

第79回アカデミー助演女優賞(ジェニファー=ハドソン)受賞作。話自体はシュープリームスをモデルとしたサクセスストーリーですし、主演のビヨンセが綺麗で歌が上手いのはある意味普通~なので(失礼)、余計に全くの新人であるハドソンの歌唱力の高さが目立ったような気がします。とにかく声量に圧倒されましたね。ミュージカルがやや苦手な私でも全然気にならない、上質のエンタテインメントになっていました。ジェイミー=フォックスもやっぱり上手いな~、と。

丁度出来て間もないシネコン・新宿バルト9で最もスクリーンサイズと音響に恵まれたシアター9で観れたせいもあって、かなり満足できました。工事に携わった友人には「あのビルはヤバいっすヨ~」とビビらされてしまいましたがッ(汗)。

 

『ジョジョの奇妙な冒険 ファントム・ブラッド』

「ショウターイムッ!!」

噂には聞いていましたが、き…厳しかったです…。尺の問題とはいえ、「僕は紳士だからだッ!」「君がッ! 泣くまでッ! 殴るのをやめないッ!」等々挙げればキリがない、ジョナサンをジョナサンたらしめているエピソードがほぼ全てカットされているという…スピードワゴン(と彼の視点で語られるジョースター親子像)も無しなので尚更。良いトコ取り、の真逆をわざわざやってしまったような…><

 

『パフューム -ある人殺しの物語-』

「その男は天使だ!」

18世紀のフランス、不世出の天才調香師であるグルヌイユは、究極の香水を作り上げるため、その最後の原料として禁断の所業に手を染める…という話。実話が元かと思いきや完全なフィクションだそうで。そうでなきゃアレは無いよなぁ、というクライマックス&ラストはもう笑うしかなかったり。なかなかのトンデモ映画でした。良い意味で(?)。本来再現不可能な香りの表現や南仏の美しい情景等、映像的にはポイント高し、でした。

 

『今宵、フィッツジェラルド劇場で』

「行こう! 1杯おごらせてくれ」

ロバート=アルトマン監督の遺作。最後まで普通の映画作りをしない人だなぁと(^^; 「プレイリー・ホーム・コンパニオン」という(実在する)アメリカの人気公録ラジオ番組を、“劇場の取り壊しと共に打ち切りが決定、その最後の放送となる1日を綴る”…という設定で撮った群像劇。その悲喜こもごものエピソードの数々に笑ったりホロリと来たり…であっという間の105分でした。ラストでの出演者たちの、晴れ晴れというよりもサバサバした感じがむしろ良かったですね。

 

『蟲師』

「皆、ただそれぞれがあるようにあるだけ」

漆原友紀の同名漫画を大友克洋監督が映画化したもの。個人的には、原作の数編から材を採ったためかエピソードごとの印象はあれど、それぞれの話と、縦糸として組み込んだギンコとぬいの物語との融和が成功しているかは微妙な感じ。蟲を敵として退治するわけではないので、一般に大友作品と聞いて想像するようなクライマックスシーンは無いので注意? それでも映像面はやはり一見の価値アリ、の完成度でした。

 

『デジャヴ』

「それでも、過去は変えられない」

惜しい…ッ! その一言に尽きる映画。フェリー爆破事件を調べる刑事が、鍵となる一人の女性の死体を見た瞬間「自分はこの女性を知っている…」という感覚にとらわれるが、これはただの既視感なのか…という話。中盤でのあるトンデモアイテムの登場自体はまだしも、それを上手に使って解決に導けば大傑作にもなり得たのに、最終的な利用手段がアレかと…ホント惜しい。ヴァル=キルマーの変わり様も惜しい(笑)。時の流れって残酷だNE!

 

 

私がアルトマン監督作品に触れたのは遅く、『ザ・プレイヤー』というハリウッドの裏側に触れた映画(それでももう15年前ですか…汗)。ティム=ロビンス(主演)を覚えたのもこの作品で、まずファーストカットでガツンとやられましたね、あんな長回し観た事無かったので。普通にサスペンスとしても見応えがありましたし、数十人に及ぶ有名俳優・監督・プロデューサー達のカメオ出演にもニヤリ(正直初見時は勉強不足で知らない人も多かったのですがッ)とさせられました。

そこから『M★A★S★H』『ナッシュビル』『ショート・カッツ』など新旧追いかけて、ことごとく“やられて”きました。多くに共通するのは、ブラックとさえ言えるシニカルな視点・役者各々のプランを尊重しての群像劇・“コレはフィクションなんだよ”と観る者に作中でことわる手法。最後に関しては、例えば『ザ・プレイヤー』だと画面(カメラ)の前でカチンコを鳴らす所から始まりますし、『M★A★S★H』では野戦病院のスピーカーがいきなり「これで映画は終了。出演者は…」とキャストを読み上げ始めるエンディングだったりで本当にビックリ。私は未見ですが、他の作品の中には『蒲田行進曲』のように登場人物が全員でカーテンコールを始めるものもあるトカ?

特定の業界のバックステージを描いた群像劇が多いのも特徴でしょうか。とにかく毎回手を変え品を変え…で楽しませてくれる監督でした。未見の作品も多いので、おこがましいかな~、とこれまでファンだと公言してこなかったのですが、かなり好きな映画監督の一人でしたので、これを機に(亡くなったのを、というのもアレですが…)もっと網羅して研究してみようかと思います。

…まぁ、映像作品ならでは、というものが多くて自分の漫画の参考にはなりにくそうなのが難点かもですが(^^;

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