2011年劇場で観た映画・その2

モタモタしているうちに年を越してしまい、「去年劇場で~」にならなくなってしまったので、地味にタイトル修正などもしつつ。

前回日記で書いた偏頭痛に、頭蓋下部というか顎後部の疼痛というのが併発したりしたのですが、幸か不幸か(?)痛みが引きました。治まるまでに1週間ぐらいかかったので、ここで油断せずに医者行けという感じですが、悲しいかな咽喉元過ぎれば何とやらになりそうですニャー。…にゃ? …イヤ、まぁ、時間と心の余裕と相談して行ってきます。

それはいいとして、2011年に観た映画の後半分を箇条書きにて。前回同様、※印のあるものは、「午前十時の映画祭」という東宝東和によるリバイバル企画での上映作品です。太字は一応オススメの作品(初見作品のみにしてます)。
※※の付いている『ひまわり』は、「午前十時~」とは別のリバイバル(当初リストアップされていたのが後に外されて残念だったので、期せずして叶った形にはなりましたが)。

 

8月
『大いなる西部』(※)、『映画に愛をこめて アメリカの夜』(※)、
『トランスフォーマー/ダークサイドムーン』、『禁じられた遊び』(※)、
『海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船』、
『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のメダル』、『アンダルシア 女神の報復』、
『友だちのうちはどこ?』(※)、『汚れなき悪戯』(※)、『眺めのいい部屋』(※)、
『山猫 イタリア語・完全復元版』(※)、『ジュリア』(※)
○ある意味1年で一番あわただしいこの月に、まー頑張って観たんだなぁと……。

9月
『卒業』(※)、『うさぎドロップ』、『ツリー・オブ・ライフ』、『真夜中のカーボーイ』(※)、
『ライフ いのちをつなぐ物語』、『タクシードライバー』(※)、『鉄道員』(※)、『サンクタム』、
夜の大走査線』(※)、『アンフェア THE ANSWER』、『天井桟敷の人々』(※)、
『探偵はBARにいる』
○シリアスづくしでした。アンフェアが案の定まー…た完結せず、でちょっとイラッ(^^;

10月
『ロンゲスト・ヤード』(※)、『クレイマー、クレイマー』(※)、『とある飛空士への追憶』、
世界侵略:ロサンゼルス決戦』、『ハスラー』(※)、『レインマン』(※)、『エイリアン』(※)、
『ショーシャンクの空に』(※)、『猿の惑星:創世記』、
『キャプテンアメリカ ザ・ファーストアベンジャー』、『電人ザボーガー』、
『一命』、『フィールド・オブ・ドリームス』(※)、『キャリー』(※)、
『E.T. 20周年記念アニバーサリー特別版』(※)、『ミッション:8ミニッツ』
○うって変わって、バリエーション豊かに。E.T.も、もう30年過ぎちゃいましたよ……(汗。

11月
『カウボーイ&エイリアン』、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』、
『シザーハンズ』(※)、『ステキな金縛り』、『機動戦士ガンダムUC episode4 重力の井戸の底で』、
『ローマの休日』(※)、『マネーボール』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(※)、
『アメリカン・グラフィティ』(※)、『昼下がりの情事』(※)、『UN-GO episode:0 因果論』、
『ロミオとジュリエット』(※)、『がんばれ! ベアーズ』(※)、『新少林寺』、
『インモータルズ 神々の戦い』
○オリビア=ハッセーの美少女ぶりが強く印象に残りました。すっごく綺麗なんですよ!

12月
『ヤング・ゼネレーション』(※)、
仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ  MOVIE大戦 MEGA MAX』、
『ゴッドファーザー』(※)、『道』(※)、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』、
『リアル・スティール』、『甘い生活』(※)、『ワイルドバンチ』(※)、
『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』、『ひまわり』(※※)、『ワイルド7』、『スティング』(※)、
『劇場版 イナズマイレブンGO 究極の絆グリフォン』、『レベッカ』(※)、『宇宙人ポール
○冬コミの新刊準備もあって泣くようなスケジュールの中で、どうやって観たのか覚えてません(ぉ。

 

締めがポールかよ、という(^^;
しかもコレは確かコミケ前日の夜にちょっと無理して観に行って、「フーやれやれ…、しかしこれでちょうど150本だぞ美しいじゃあないか」 などと一人悦に入っていたところ、数え直してみたら149本だった、とゆー非常に恥ずかし~事実のオマケ付き。

まぁ……らしくて良いんじゃないですか、私には。トホホ(><;
2回観に行った作品もあるので、足を運んだ回数は150越えですよ! などとささやかな抵抗を試みたり。

前回も書きましたが、この年は完全に洋画のリバイバル企画を中心に観ているので、新作の割合が低く(64本)、もちろん邦画率は更に下がり(29本)、しかもアニメ・特撮を除くと残りは12本、更にそのうち5本は漫画原作で、後は時代劇と刑事ものが殆ど…、という偏り
観るべきものが無かったわけでもないと思うのですが、如何せんあの震災がありましたから、公開が延期されたり見送られたり…といったものも少なくなかったでしょうし、仕方ないとも言えましょう。

そう言えば、一気に3D作品が増えた年でもありました。私が観た中でも25本と、ほぼ6本に1本の割合。ただ、出来はまだまちまちで、特に『一命』は殆ど3Dの意義を感じませんでした。同じ三池監督作品なら、前年の『十三人の刺客』の方がよっぽど合ってたのに(><;

 

「午前十時の映画祭」(翌2012年2月までなので、この時点ではもう数本残っています)では、過去に観た作品もそこそこ多いのですが、当時…特に小中学生くらいだったりした頃と今では、ある意味当然なのですが受ける印象が全然違ったりして、妙に新鮮だったりします。
特に親子が登場する物語など、気付けば親の方の視点や感情を追う形で観てしまったりしていて驚かされますね。クレイマー父やベアーズ監督も、主人公だからそうやって見るのが当たり前ながら、やはり「うぅむ…、わかるわ~(>д<」の度合いが違いました。

 

とまぁ、大して多くないですけれども、過去最も劇場で映画を観た1年はこんな感じでした!
邦画率がV字回復を遂げる(?)2012年版も、またそのうちやるかも、です。
それでは~。

2011年劇場で観た映画・その1

危うくまた放置、の危険性を感じたため、取りあえずあまりアタマを使わずに書けるものを。
ほぼ自分用メモですが……まぁタイトルどおりで観た映画を箇条書きにて。

※印のあるものは、「午前十時の映画祭」という東宝東和によるリバイバル企画での上映作品。
太字は特に面白いと感じた作品で、その後ほぼソフトも買っています。概ねオススメであると考えていただければ。リバイバルでも初見のものが対象になっている場合もあります。

 

1月
『チャップリンの独裁者』(※)、『ロビン・フッド』、『フォロー・ミー』(※)、『トロン:レガシー』、
『アパートの鍵貸します』(※)、『キック・アス』、『シチリア! シチリア!』、『武士の家計簿』、
『最後の忠臣蔵』、『天装戦隊ゴセイジャーvsシンケンジャー エピックon銀幕』、
ソーシャル・ネットワーク』、『相棒 -劇場版Ⅱ- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』
○前年末の『ライムライト』に続き、チャップリンでのスタートとなりました。

2月
『グリーン・ホーネット』、『ブラック・サンデー』(※)、『ウォール・ストリート』、『エデンの東』(※)、
『ナバロンの要塞』(※)、『スタンド・バイ・ミー』(※)、『サウンド・オブ・ミュージック』(※)、
『あしたのジョー』、『カサブランカ』(※)
○この月は、厳密にはリバイバルではない『ブラック・サンデー』が観られたことに尽きますね。

3月
『ザッツ・エンタテインメント』(※)、『第三の男』(※)、『バンド・ワゴン』(※)、
『機動戦士ガンダムUC episode3 ラプラスの亡霊』、『劇場版マクロスF ~サヨナラノツバサ~』、
『ヒアアフター』、『羊たちの沈黙』(※)、『シャレード』(※)、『GANTZ』
○『ヒアアフター』を観た翌日にあの震災、というのが実に皮肉……。

4月
『ある日どこかで』(※)、『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』、
『ディア・ハンター』(※)、『ブリット』(※)、『劇場版ドラえもん 新のび太と鉄人兵団』、
『エンジェル・ウォーズ』
○震災で映画館も業務縮小を余儀なくされていて、やはりどこか物寂しさが漂っていました。

5月
『風と共に去りぬ』(※)、『ウエストサイド物語』(※)、『英国王のスピーチ』、『雨に唄えば』(※)、
『ドクトル・ジバゴ』(※)、『トゥルー・グリット』、『昼顔』(※)、『アラビアのロレンス』(※)、
『ザ・ファイター』、『GANTZ PERFECT ANSWER』、『シベールの日曜日』(※)、
『ベン・ハー』(※)、『お熱いのがお好き』(※)、『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』
○前月までの反動か、3時間以上の長尺作品が集中したものの、特に気にならず(?)。

6月
情婦』(※)、『サンセット大通り』(※)、『ショウほど素敵な商売はない』(※)、
『スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団』、『ブラック・スワン』、
『007/危機一発(ロシアより愛をこめて)』(※)、『アマデウス』(※)、
『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』、『十二人の怒れる男』(※)、
『華麗なる賭け』(※)、『ストリート・オブ・ファイヤー』(※)、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』、
『激突!』(※)、『ダーティハリー』(※)、『SUPER8』
○ジャンルを問わず、車や電車等の乗り物がよく出てきた(そして大抵ブッ壊れた・笑)月でした。

7月
『フレンチ・コネクション』(※)、『薔薇の名前』(※)、『マイティ・ソー』、『荒野の用心棒』(※)、
『大脱走』(※)、『ライトスタッフ』(※)、『ミクロの決死圏』(※)、『戦場にかける橋』(※)、
『荒野の七人』(※)、『シェーン』(※)、『ニュー・シネマ・パラダイス』(※)、『パピヨン』(※)、
『カーズ2』、『コクリコ坂から』
○既に観たものでも劇場では初、という作品が特に多く、どれも受ける印象が新鮮でした。

 

『午前十時~』が洋画に限定した企画なせいもありますが、こうして改めて見ると邦画率が極端に低いのが我ながら気になるところ……まぁ、この傾向は後半に入っても続いてしまうのですが(^^;

太字になっていないものも、まず観て損はしないと思います……ミュージカル物や『ヒアアフター』『エンジェル・ウォーズ』『昼顔』『スコット・ピルグリム~』『パピヨン』辺りは観る人を選ぶかもしれませんが。

大作系の中で、昔観てイマイチだったのに今回認識を改めたのが『サウンド・オブ・ミュージック』『風と共に去りぬ』といったところで、逆にやっぱりアカンと思い知ったのが『ウエストサイド物語』。
十数年ぶりでしたが、どうしてもノれないと再確認。名作の誉れ高きタイトルでも、どうにもならない相性とゆーものは存在するのですな。

 

こんなところで、以下次回。

(遅過ぎますが)視聴番組・秋~冬

『シンケン』が終わったらまとめて…みたいなつもりでいたら、あんな事になってしまったもので(汗。

 

まずは秋以降の最終回編。

DARKER THAN BLACK -流星の双子-』…前シリーズよりもスト-リーの連続性や複数視点の交じり方が深く、より『24』ッぽい展開になってました。謎の残し方まで(笑)。今後も続いていくと良いなぁと。今はソフト映像特典『黒の契約者外伝』の続きが楽しみッ!

『青い文学』シリーズ…『人間失格』以外はアレンジの度合いが大きく、あまり原作の印象を引き摺ると楽しめないかも。『走れメロス』の、舞台劇とその外での人間模様とを扱った二重構造の物語が個人的には面白かったです。

『空中ブランコ』…1話毎のコンプレックス脱却エピソードも良かったのですが、どれも同じ時間軸の中で進む中で微妙にリンクし、現実時間(放映日)でのクリスマスにエンディング、というシリーズ構成がなかなか心にくい作品でした。

獣の奏者エリン』…1年・全50話を使い切って辿り着いた大団円にとにかく拍手を贈りたいです! それまでの細かいエピソードの積み重ねが、雪崩を打つように収束していく終盤の展開はまさに圧巻。いずれBDを、って出るの早ッ。今出されても(ぉ。

『侍戦隊シンケンジャー』…あの仕掛けを踏まえてDVDを観返すと、また新たな面白さが(笑)。概ね満足なのですが、『ギンガ』『タイム』といった過去の靖子さん戦隊と比べると色々気になるポイントも。まぁ6月にはまた帰ってくるそうなので、まずはそちらを楽しみに(^^;

『ライアーゲーム Season2』…1期目よりもややパワーダウン? おそらく全てのゲームとそこで使われたトリックが原作どおりだったためかと。ドラマで完全に独自の進化を遂げてしまったフクナガには感心ですが(笑)。映画まで付き合いますか~。

『不毛地帯』…今さっき最終回まで観終えました。題材ゆえに広く一般受けしなかったのは残念ですが、今日び珍しい骨太ドラマをじっくり味わう事が出来ました。社内政争部分はあまり好きではなかったものの、あのラストで少しは印象が好転しましたね。

 

そして冬の新番組編。

龍馬伝』…キャストに良い意味で意表を突かれまくりで嬉しい限り。ライティングが独特で、セットの中でも極力自然光っぽく撮ろうとしている感じがするのが面白いです。春から第2部だそうで、ますます楽しみですね。

『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』…背景が素晴らしいと思います。話とキャラデに落差があって、どう観れば良いのかよく判らないまま終わっちゃいそうですが(^^; 女の子のキャッキャウフフ話でほのぼの路線かと思えばかなりヘビーなエピソードもあって、着地点がどこなのやら…。

『のだめカンタービレ フィナーレ』…タイトルどおり完結編の模様。アニメでも都合3クール以上続いてきましたが、各キャラのエピソードも拾いつついよいよ佳境に、という感じが高まってきてこちらの期待感もUP~。

刀語』…個人的には西尾維新作品はあまり合わないのですが、話の焦点がハッキリしていてこれなら大丈夫(?)。3話なんかは普通に好きなタイプの女性物語でしたし。BDは皆が買うのでまー良いかな~、と(ぉ。

『天装戦隊ゴセイジャー』…ご覧になった方の大半がおそらく同じ感想なのではないかと思うのですが、近年稀に見るスタートの不味さ。“天使”という存在が具体的にどんなものなのか、最初にもっと描いて然るべきなのにそれが(未だに)無く、それで主人公たちがその「見習い」と台詞で言ってるだけなのは、大きな問題かと。まぁ問題は他にも山積みな感じもしますが、正直先行き不安…頑張っておくれ~。

 

他に視聴継続中の番組は、『仮面ライダーW』『テガミバチ』『君に届け』『新・三銃士』『レスキューファイアー』『エレメントハンター』といったところ。海外ドラマで『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』『24 Season7』も観ているのですが話し相手がいません(泣笑)。

『三銃士』は過去の映像化には無いくらいにボナシューがスゴイです(笑)。アレは必見ですわ…特にジャンプ。『エレメント~』は3クール目に入って、当初からは全く想像もしなかったほどSF的に盛り上がっていて目が離せません。

 

やはり総数は減りますね……良い傾向でス。春も抑えていこうと思いまース。

 

 

空き巣被害は審査の結果、保険でかなり補償されるもよう。

ナゼか1日早く届いた『UC』観て寝まーす。

春番組最終回とヱヴァ少々(ネタバレ無し)

タイトル通り。

 

『東のエデン』…始めから映画に続く事が判っていたので、あれも想定内かと。むしろ映画が2本ある事の方が驚きでした。勿論映画も付き合いまーす。

『戦国BASARA』…最後まではっちゃけきってて、楽しめました。それでもちょっと食い足りないかな~と思ってたらちゃっかり2期のお知らせが(^^;

『リストランテ・パラディーゾ』…CG背景は『西洋骨董洋菓子店』で経験済み(笑)だったのですぐに慣れ、肩肘張らないタイプの“大人のドラマ”をしっかり堪能させてもらいました。

『BOSS』…『離婚弁護士』からの脚本家や役者陣のタッグなので割と安心して観ていましたが、娯楽作として良いバランスでまとまっていて高視聴率もまず納得のいくところでした。早晩2期の声が上がってもおかしくなさそうですね…個人的には吉瀬美智子さんのメイン回が無かったのがザンネン!

『名探偵の掟』…見逃した回もありましたが、ヌル~い笑いの支配する作品で期待通り(笑)。原作を消化してるので続きは無いかな…。

『宇宙をかける少女』…(あくまで)個人的には、結局最後まで楽しみ方の判らないアニメでした。つつじ&ベンケイやブーミンのかけあい、AIコロニー等、一部に面白い要素もあったのですが、キャラや伏線が無駄に多く、お話として肝心な所がいまひとつぼやけてしまった感じ。何とも勿体無い印象でした。

『はじめの一歩』…作画のバラつきこそあったものの、概ね手堅い作りで、特に鷹村vsホーク戦はちゃんと燃えさせてくれました! ヒキがヒキだけに、近い内にまた次シリーズを観たいものです。

 

 

で、『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破』ですが。

前作と異なり、今回は公開早々知人のブログやmixi日記のタイトルに挙がりまくり。もっと空いてきてから行こうと思っていたのですが、この状況を目の当たりにして、万が一のネタバレも怖くなってきたので(?)、さくっと観てきてしまいました。一言、面白かったです。

個人的に旧シリーズでヤだな~と感じていた所が、現時点ではことごとく好みの方向にシフトしている点が大きいですね。勿論、旧シリーズの時のように、次回以降でアッサリ裏切られる危険も孕んでいるわけですが(^^;

とりあえず、近い内にもう1回は確実に観に行こうかと。

 

月曜日に日テレの再放送(1~3話)を観て、火曜日にBDで『序』を観て、そして水曜日に『破』を観る、という行動を取ってしまったワタクシ。これじゃまるでエヴァ大好き人間みたいじゃないっすかッ!!Σ( ̄□ ̄;

いえいえ…おかげで同じ絵を三晩連続で観る羽目になってしまいましたヨ。(※ネタバレに非ず)

 

あ、最後にもひとつ。個人的にはあのメガネアリでス。

DVD・忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1962年)

今年2月の伊福部昭音楽祭にて上映された『大坂城物語』を観て、稲垣浩監督作品に興味を示した旨をここで書きましたら、関西在住の知り合いである田亜湖さんから、5月のイベントで上京された際に色々と稲垣作品のDVDをお借りしまして…。これもその中のひとつ。あ、他もゆっくりながら順次消化しております~(笑)。

仕事が午後からだったので、せっかくだから14日の午前中に前編・花の巻を観、夜に仕事から帰宅した後で後編・雪の巻を観る、という形で気分を盛り上げ(?)ながらの鑑賞。…まぁ正確には討ち入りは旧暦の12月14日未明という事なので、実際には何の意味も無いワケですが(ぉ!!

 

さておき本編。

全体の感想としましては、いわゆる忠臣蔵にまつわるエピソードをなかなかバランス良く取り入れてあって飽きさせず、前後編合わせて3時間半弱の長さも気にならない良作で、非常に楽しめました! 個人的にはキャスティングによる所極めて大

大石内蔵助が松本幸四郎(※先代。故・松本白鸚)。あらためて見ると、やはり現在の中村吉右衛門(2代目)に似ているなぁと。その吉右衛門(当時は初代中村萬之助)が萱野三平、兄である現在の9代目・松本幸四郎(当時は7代目市川染五郎)が矢頭右衛門七の役で出演しており、その共演だけでも自分としては楽しかったりします(兄弟の絡みは無いのですが)。

しかし、改名の機会の多い歌舞伎役者の過去作は顔と名前を一致させるのが大変…(^^;

今まで私が観た忠臣蔵物の中では印象の薄かった(もしくはそもそも描写されなかったりも…)俵星玄蕃(四十七士ではないが助勢する、宝蔵院流十字槍の使い手)を三船敏郎が演じている事で、一生忘れないキャラになりそう(笑)。この玄蕃と三橋達也演じる堀部安兵衛とが絡むエピソードはかなりイカしてます。

加山雄三の浅野内匠頭は「嫌がらせを受ける可哀想なお殿様」というよりも「頭が固くて世渡りが下手、かつ短気」という部分が目立ち、ある意味リアル? 以前塩の製法を吉良が尋ねた際ににべも無く断った、という話も加えられているため吉良側の心情もある程度察せられる作りになっているのは興味深いかもしれません。

他にも赤穂藩士に宝田明平田昭彦佐藤允夏木陽介・加東大介市川猿之助(当時は3代目市川團子)、女性陣にも司葉子星由里子草笛光子水野久美、更に脇を固めるのが志村喬小林桂樹フランキー堺などなど…書ききれないほどとにかくキャストは豪華

物語の序盤・中盤で良いアクセントとなる宿屋(主人を演じるのは森繁久彌)でのくだりも良い味を出していますし、四十七士の中でも、討ち入りの為に結ばれない悲恋があったり、病に倒れて果たせぬ者、愛人と心中して結局不参加の者など、広く細かい描写が盛り込まれており、人間ドラマに定評ありとされる稲垣監督らしさが窺われるように感じました。

四十七士は勿論、玄蕃や吉良方で有名な二刀流剣士・清水一角(正しくは“一学”らしいですが)の奮戦振りもちゃんとカッコ良く描かれており、チャンバラ分も満たされ大満足、でした。

 

 

音楽が音楽だけに、討ち入りシーンでは「四十七士じゃなくてゴジラが来てしまいそう(^^;」と思ってしまったのはナイショです。さすが伊福部ッ(笑)!!

映画 2007年4月の4本

全然追いついてませんが、何トカ書いてみようかと。

 

『鉄人28号 白昼の残月』

「だって、残月はいつも僕たちを見ていてくれるから」

今川泰弘監督が、3年前にてがけたTVシリーズでの世界観を継承しつつ、新たに作り上げたオリジナルストーリー。明朗な冒険活劇というわけではなく、鉄人の活躍シーンも絞られているのでそこに期待していた人には肩透かしかもですが、TVシリーズ同様“怪人(&怪ロボット)”の暗躍する戦後ミステリ風味(?)は個人的には好みなところ。今回はテーマのためもあってちょっと辛気臭くはありますが(苦笑)、私は大いに楽しみました。ツッコミどころ満載の廃墟弾本体もまぁいいかッ、と(^^; 後日2回目も観に行ってしまいました。

伊福部昭の音楽が使用される事で、より昭和30年代という「時代」を感じさせてくれますが、伊福部音楽に精通した方には今ひとつという部分もあった模様。2回目鑑賞時に、伊福部音楽祭にも参加した先輩と行ったところそうした感想をもらされ、自分からは出てこない意見になるほど~、と。

 

『ドラえもん のび太の新魔界大冒険 ~7人の魔法使い~』

「チンカラホイ!」

声優陣が新メンバーになってからの劇場版第2作。劇場版初の女性監督で作画監督も女性という事で、随所に(特にヒロイン・美夜子やしずかちゃんの描写で)それらしい演出・絵作りが見られる作品でした。もともとタイムパラドックスを扱うやや難解な物語な上に、脚本の改変箇所や追加部分が蛇足的な感があり、個人的には少し長い(※上映時間は112分)と感じてしまいました。「頼むぜ名投手!」が無かったのもちょっと残念?

それはそうと、今時珍しいくらいパンチラの多いアニメでした(ぉ。

『魔法少女マミ』をピンで観てみたいんですケド(ぉぉ。

 

『大帝の剣』

「あら…あらららララららラらァぁあぁぁ~~!?」

夢枕獏の同名小説を原作とした映画作品。むむ…正直用意された話のスケールに対して予算が足りてない印象。各キャストの演技は良い意味でケレン味たっぷりで楽しく特殊メイクも頑張っているのですが、セット(特にオープン)が急に寂しく…みたいな。堤幸彦監督お得意(?)の脱力系ギャグも今回はやや微妙(いやまぁ元々人を選ぶんですけどねアレ・苦笑)…でちょっと残念な部分が目立つ作品でした。

 

『神童』

「…大丈夫。わたしは、音楽だから」

さそうあきらの同名漫画の映画化。全体の完成度もさる事ながら、とにかく主演の2人、特に成海璃子に尽きます。凄い目力(^^; これでまだ14歳だというから更にビックリ。惚れますヨこれは。音自体は結局吹き替えになりますが、ちゃんと本人による演奏で画作りがされているため誤魔化されている感覚も無く、淡々としているようで実はメリハリの利いた物語に自然と引き込まれていきます。劇中で松山ケンイチが読んでいる漫画が何気に『ルートウィヒ・B』だったりして思わずニヤリ?

すっかり成海璃子のファンになってしまいましたとさ。チャンチャン。

 

 

4月は少なかったかな…と思いきや『鉄人』に2回行ってるんですね。ペースは守れていたか、と。この月は洋画が1本も無いなぁ…というか元々近年増加傾向にはあったものの、今年は特に邦画率高し

字幕読めなくなってたらどうしよう(ぉ…と思いつつ、翌5月は洋画強化月間に?

映画 2007年3月の6本

遅れを取り戻すためにもさくさくっと(?)。

 

『ドリームガールズ』

「自分の人生は自分でコントロールするの」

第79回アカデミー助演女優賞(ジェニファー=ハドソン)受賞作。話自体はシュープリームスをモデルとしたサクセスストーリーですし、主演のビヨンセが綺麗で歌が上手いのはある意味普通~なので(失礼)、余計に全くの新人であるハドソンの歌唱力の高さが目立ったような気がします。とにかく声量に圧倒されましたね。ミュージカルがやや苦手な私でも全然気にならない、上質のエンタテインメントになっていました。ジェイミー=フォックスもやっぱり上手いな~、と。

丁度出来て間もないシネコン・新宿バルト9で最もスクリーンサイズと音響に恵まれたシアター9で観れたせいもあって、かなり満足できました。工事に携わった友人には「あのビルはヤバいっすヨ~」とビビらされてしまいましたがッ(汗)。

 

『ジョジョの奇妙な冒険 ファントム・ブラッド』

「ショウターイムッ!!」

噂には聞いていましたが、き…厳しかったです…。尺の問題とはいえ、「僕は紳士だからだッ!」「君がッ! 泣くまでッ! 殴るのをやめないッ!」等々挙げればキリがない、ジョナサンをジョナサンたらしめているエピソードがほぼ全てカットされているという…スピードワゴン(と彼の視点で語られるジョースター親子像)も無しなので尚更。良いトコ取り、の真逆をわざわざやってしまったような…><

 

『パフューム -ある人殺しの物語-』

「その男は天使だ!」

18世紀のフランス、不世出の天才調香師であるグルヌイユは、究極の香水を作り上げるため、その最後の原料として禁断の所業に手を染める…という話。実話が元かと思いきや完全なフィクションだそうで。そうでなきゃアレは無いよなぁ、というクライマックス&ラストはもう笑うしかなかったり。なかなかのトンデモ映画でした。良い意味で(?)。本来再現不可能な香りの表現や南仏の美しい情景等、映像的にはポイント高し、でした。

 

『今宵、フィッツジェラルド劇場で』

「行こう! 1杯おごらせてくれ」

ロバート=アルトマン監督の遺作。最後まで普通の映画作りをしない人だなぁと(^^; 「プレイリー・ホーム・コンパニオン」という(実在する)アメリカの人気公録ラジオ番組を、“劇場の取り壊しと共に打ち切りが決定、その最後の放送となる1日を綴る”…という設定で撮った群像劇。その悲喜こもごものエピソードの数々に笑ったりホロリと来たり…であっという間の105分でした。ラストでの出演者たちの、晴れ晴れというよりもサバサバした感じがむしろ良かったですね。

 

『蟲師』

「皆、ただそれぞれがあるようにあるだけ」

漆原友紀の同名漫画を大友克洋監督が映画化したもの。個人的には、原作の数編から材を採ったためかエピソードごとの印象はあれど、それぞれの話と、縦糸として組み込んだギンコとぬいの物語との融和が成功しているかは微妙な感じ。蟲を敵として退治するわけではないので、一般に大友作品と聞いて想像するようなクライマックスシーンは無いので注意? それでも映像面はやはり一見の価値アリ、の完成度でした。

 

『デジャヴ』

「それでも、過去は変えられない」

惜しい…ッ! その一言に尽きる映画。フェリー爆破事件を調べる刑事が、鍵となる一人の女性の死体を見た瞬間「自分はこの女性を知っている…」という感覚にとらわれるが、これはただの既視感なのか…という話。中盤でのあるトンデモアイテムの登場自体はまだしも、それを上手に使って解決に導けば大傑作にもなり得たのに、最終的な利用手段がアレかと…ホント惜しい。ヴァル=キルマーの変わり様も惜しい(笑)。時の流れって残酷だNE!

 

 

私がアルトマン監督作品に触れたのは遅く、『ザ・プレイヤー』というハリウッドの裏側に触れた映画(それでももう15年前ですか…汗)。ティム=ロビンス(主演)を覚えたのもこの作品で、まずファーストカットでガツンとやられましたね、あんな長回し観た事無かったので。普通にサスペンスとしても見応えがありましたし、数十人に及ぶ有名俳優・監督・プロデューサー達のカメオ出演にもニヤリ(正直初見時は勉強不足で知らない人も多かったのですがッ)とさせられました。

そこから『M★A★S★H』『ナッシュビル』『ショート・カッツ』など新旧追いかけて、ことごとく“やられて”きました。多くに共通するのは、ブラックとさえ言えるシニカルな視点・役者各々のプランを尊重しての群像劇・“コレはフィクションなんだよ”と観る者に作中でことわる手法。最後に関しては、例えば『ザ・プレイヤー』だと画面(カメラ)の前でカチンコを鳴らす所から始まりますし、『M★A★S★H』では野戦病院のスピーカーがいきなり「これで映画は終了。出演者は…」とキャストを読み上げ始めるエンディングだったりで本当にビックリ。私は未見ですが、他の作品の中には『蒲田行進曲』のように登場人物が全員でカーテンコールを始めるものもあるトカ?

特定の業界のバックステージを描いた群像劇が多いのも特徴でしょうか。とにかく毎回手を変え品を変え…で楽しませてくれる監督でした。未見の作品も多いので、おこがましいかな~、とこれまでファンだと公言してこなかったのですが、かなり好きな映画監督の一人でしたので、これを機に(亡くなったのを、というのもアレですが…)もっと網羅して研究してみようかと思います。

…まぁ、映像作品ならでは、というものが多くて自分の漫画の参考にはなりにくそうなのが難点かもですが(^^;

視聴番組・2007年春

何だか今更…という感アリアリですが、個人的には4月末に『スカルマン』が始まってようやく出揃った、という所なので。

 

日曜日。『獣拳戦隊ゲキレンジャー』;3ヶ月近く経っても、敵側のキャラやドラマばかりが目立つ展開。こういう時こそ敏樹センセイに入って頂きたいのですが(苦笑)。『仮面ライダー電王』;小林靖子の脚本と佐藤健や声優陣の演技力の高さから、娯楽作品として高いレベルで超安定。今後とも楽しみです。『天元突破グレンラガン』;今石洋之監督作品らしい良い意味でリクツ無視、の無茶苦茶さが爽快。例の4話は個人的には無問題。『ヒロイック・エイジ』;今のところ可も無く不可も無く。アニメ的に節約しながらの戦闘シーンもなかなかの頑張り。しかし平井キャラの区別は相変わらず困難(苦笑)。

月曜日。『美味學院』;今期最大の大穴? 友情・努力・勝利の料理バトル物で、コメディタッチの演出や小ネタの混ぜ方も抜群。特撮ファンには美味しいスタッフやキャストも○。『環境野郎Dチーム』;団塊の世代俳優がヌル~い空気の中で環境問題について語る不思議な番組。政宗一成ナレとあのジングルによるTF的演出がツボ。

火曜日。『美少女戦麗舞パンシャーヌ ~奥様はスーパーヒロイン!~』;往年の不思議コメディーシリ-ズの系譜に連なる作品で、浦沢義雄節が炸裂。生温かく見守ってます(笑)。『セクシーボイス&ロボ』;黒田硫黄の漫画が原作のドラマ。日テレ系のわりに(失礼)しっかりした作りに好感が持てます。『タモリのジャポニカロゴス』;いつも通り。『キスダム』;1話は良かったのに、4話目にして総集編だったり以後相変わらずのサテライト作画だったり、で切る寸前。『クレイモア』;かなりそつなくアニメ化。暗めで地味~な話が続くので、一見さんをどれだけ取り込めるか…と余計なお世話的心配も。個人的にはスーパー桑島タイム。

水曜日。『大江戸ロケット』;劇団新感線の同名舞台演劇をアニメ化。かなり良い意味で荒唐無稽、キャラも立っててアニメも良質、なぜU局なのかがちょっと不思議な作品。『機神大戦ギガンティック・フォーミュラ』;序盤はスパロボでガンダムファイトかヨ、との印象でしたが思いのほか丁寧なドラマ運びとキャラの掘り下げで、今後が楽しみに。設定上仕方ないとはいえ、メカのシルエットはもっと各々変えて欲しかったですけれども…。

木曜日。『わたしたちの教科書』;主演がチビノリダーなので青臭い学園物になるかと思いきや、一人の女子生徒の死の真相を巡るミステリに? さ、先が気に…。『のだめカンタービレ』;特別ハマりこむ程ではないですが、落ち着いた面白さで視聴継続中。個人的にはスーパー川澄タイム。『大きく振りかぶって』;原作を3巻までしか読んでないので、程よく復習しながら観ています。今のところ演出らしい演出は無く、淡々と消化している印象。『FNS地球特捜隊ダイバスター』;相変わらず。

金曜日。『帰ってきた時効警察』;オダジョーには珍しい続編物。相変わらず、の独特のヌル~い空気に浸らせて貰ってます(笑)。『エリートヤンキー三郎』;今期の大穴パート2? コテコテなんですが、ならばこそココまでやらねばッ、というぐらいのやり過ぎギャグ演出に脱帽。『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』岡村天斎作品という事でほぼ自動的に視聴。やはりクオリティは高く満足してますが、スカッとするタイプの作品ではなさそうですね(苦笑)。『ロミオ×ジュリエット』;今期の大穴パート3? 『岩窟王』程では無いにせよ原作を上手く換骨奪胎、今のところ「良いGONZO」。

土曜日。『精霊の守り人』;IG作品という事もあり抜群のクオリティ。戦闘時の迫力などは、起き抜けの頭を一瞬で覚醒させられるほど。画面を眺めるだけでも価値のある作品。『地球へ…』;原作漫画も過去の映画も、最後に見てから随分経っているので、新鮮な気持ちで観ています。しかしこれまた大安定ですわ…。『世界ふしぎ発見!』;いつも通り。『アイドルマスター XENOGROSSIA』;ゲームはやってないので先入観無く視聴。舞-HiMEスタッフなだけに、上手いこと「萌え」で入って「燃え」に昇華する事を期待します。何故コレがU局なのかパート2。『スカルマン』;基本設定はまた変わってますが、とりあえずつかみは十分で先が楽しみ。個人的にはスーパー川澄タイム2。

 

他には平日朝に『sakusaku』、夕方に『5時に夢中!』を。

基本的に、普段どおり特撮&ヌルーいバラエティを中心にイロイロと。しかし今期はメカものが多いなぁ…製作側の都合を無視して言うなら、やっぱりメカはまだまだ手描きの方が良い…というか安心できますね、あくまで個人的にはですけど。テレ東ドラマ枠の頑張りも目立ちます。

春はTVの都合的に特に力の入ったものが投入されるケースが多いとはいえ、特撮もドラマも粒が揃っていてなかなか切れず、結局こんな数に…3つもあったら大穴じゃないじゃん、トカいうツッコミは無しで! まぁどれも面白いので頑張って観まス。

映画 2007年2月の5本

相変わらず追いつく気配がありませんが、2月に観た映画の感想をば。

 

『ユメ十夜』

「運慶キターーーーーーーーーーーーーーーーー」

夏目漱石の『夢十夜』を、実相寺昭雄や市川崑といったベテランから清水崇、西川美和、山口雄大まで、10人の監督たちが一夜(10分)ずつ撮り下ろしたオムニバス。天野喜孝監督(!)の3DCGアニメもあるなど、一夜毎に各監督の個性爆発(?)で、観ていて飽きませんでした。個人的には、松尾スズキ監督の第六夜で、運慶が仁王像の頭を彫る様を見物する人々が皆ネット…というか2ちゃん語で喋るのが一番ツボにはまりました。清水厚監督は実相寺マジックの継承者として今後も注目かと。

 

『墨攻』

「…愚問だな」

酒見賢一の同名小説で森秀樹の作画で漫画化された事でも有名な、古代中国の戦国時代に活躍した墨家をモチーフとした『墨攻』を映画化したもの。漫画を読んだのが随分昔なので「こんなだったっけ…? まぁいいか」といった感じで観ていましたが、豪華キャストに加えアクションシーンも派手でなかなか見応えがありました。ただ、何だかんだで人を殺すシーンが多かったりラブストーリーが入ったりした事で、墨家本来の主張がかなり霞んでしまった印象も?

 

『ディパーテッド』

「…“マウス”にはもううんざりだ」

第79回アカデミー賞、作品賞監督賞受賞作品。香港のクライム・サスペンス『インファナル・アフェア』のハリウッド・リメイク。『インファナル~』を観ていなかったので、その辺での違和感を感じる事無く楽しめました。ディカプリオもヒーロー然としないせいか(?)今回はOKでしたし。アカデミー作品賞としては正直どうかと思うものの、作品としての完成度は高いと思います。あまりにネタが詰まっている上に展開が早いため、油断すると置いていかれますケドね(ぉ!

 

『それでもボクはやってない』

「十人の犯人を逃すとも、一人の無辜を罰するなかれ」

『Shall we ダンス?』以来11年振りになる、周防正行監督最新作。実際にあった痴漢冤罪事件を基にしており、日本の裁判制度の抱える矛盾や不条理を徹底的にリアルに描き出しています。かといって堅い雰囲気で貫かれているわけではなく、時折ユーモアも交えながら、専門知識の無い人にもちょっとしたトリビアの連続に「へぇ…」と思わず興味を喚起させるような、上手な作りになっています。…しかし、最も多く利用するのが埼京線、な私には他人事じゃないかも(汗)?

上映後はゲストに周防監督を迎えてのトークショー…というか質疑応答。裁判員制度について質問しようと思っていたのですが、他の人に先に訊かれてしまいました>< 根が単純なので、この映画を観た事で更にこの制度施行後の行く末が気になってしまいそう(^^;

 

『武士の一分』

「ともに死するをもって、心となす。勝ちはそのなかにあり。必死すなわち生くるなり」

山田洋次監督による、藤沢周平作品を映画化した時代劇三部作の三本目。相変わらず、考証もしっかりしていて手堅い作り。個人的には、木村拓也の主人公よりも(彼は良くも悪くも演技が一種類しかないので…)、妻を演じた壇れいと使用人を演じた笹本高史に尽きました。特に後者がこの作品で果たした役割は大きく、日本アカデミー賞の助演男優賞の受賞も納得。…それにしても、壇れいの足はとっても綺麗でしタ(ぉ。

 

 

『鬼の爪』と違い秘剣そのものが話の核というわけではないので、決着時の技がいまいち判り難かったのも…まぁ良いか、と(笑)。

どうでもいい事ですが、狙ったわけでもないのにこの5本は、全て歌舞伎町の映画館で観た事に。近年、老朽化や営業不振からから潰れてしまったり(建物ごと)改装のため長期休館、という劇場が多く、どうにも使う劇場が偏ってしまう傾向にあったのですが、この月は正にその最たるものでした。

色々な所に足を運んで、劇場毎の違いを味わうのも楽しみのひとつではあるのですが…。今年はどこまで足を伸ばせるものやら~。

映画 2007年1月の5本

『007/カジノ・ロワイヤル』

「信じるのは…自分だけだ」

007シリーズ最新作は、フレミングの原作第1作を元に原点回帰と新生を目指した意欲作。概ね“甘い(濃い?)マスクのスーパーマン”的な過去のジェームズ・ボンド像とは明らかに異なるダニエル=クレイグの起用は正解だったかと。野性味と硬質さという彼の持ち味が、徐々に本物の“00”へと変貌を遂げる本作のボンドを見事に体現、新たなボンド像を作り上げたと思います。尺がやや長かったかな、という以外は文句無しでした。

 

『シルバー假面』

「「シルバー假面」は、これからも文明の危機に姿を現すだろう。」(実相寺昭雄・撮影ノートより抜粋)

実相寺昭雄監督の遺作(総監修・原案・第壱話監督)という事で、かなり限定された公開形態でしたが何トカ鑑賞。旧作『シルバー面』との繋がりは無く、主人公が森鴎外と舞姫エリスとの娘だったり時代が大正で敵はカリガリ博士だったり、とむしろ荒唐無稽さには拍車が。整合性を求める向きには難があるハナシですが、最後の実相寺マジックを堪能できて満足でした!

 

『鉄コン筋クリート』

「この子の痛みは誰にもわからん」

松本大洋原作の同名漫画の映画化。全ての要素がハイレベルで、一々説明するよりもとにかく観て欲しい、と言いたくなる映画です。松本作品のトンガリ方はハンパじゃない(笑)上に外国人監督なので正直不安もあったのですが、ああも見事に払拭し更に「その上」を見せてくれるとは…良い意味で裏切られました。役者による声も特に気にならず、それどころか蒼井優のシロは「コレ以外無いッ」程で一聴の価値アリ!

 

『市川崑物語』

「憧れの巨匠はチェーンスモーカーだった。」

岩井俊二監督による、市川崑監督その人の半生を綴ったドキュメンタリー的映画。いわゆるドキュメンタリータッチとはやや異なり、随所に岩井監督ならではの演出やユーモアが邪魔にならない絶妙の些事加減で込められ、一本の映画としてちゃんとエンタテインメントもしていて予想以上に楽しめました。91歳ともなると、既に人生そのものがドラマだな、と思い知らされましたヨ(^^;

この日は鑑賞後に岩井監督と市川監督によるトークショーがあり、生の監督オーラに触れて参りました。館内ゆえトレードマークのタバコが無く、心なしか寂しそうな市川監督(笑)。「これはあくまで岩井さんのシャシンだから…」と映画についての感想には頑なに回答を避け続けたりと、司会泣かせの展開でしたが、個人的に一番面白かったのは太宰治のエピソード。我々の多くが学校の授業で習う「歴史上の…」と認識する人物を「太宰君は女好きでねぇ…(笑)」とバッサリですよ!(^^; 何でもすぐに女優さんに夜這いかけようとするので、その度に止めるのに必死だったトカ。

 

『犬神家の一族』

「嘘です!」

で、その市川監督が30年振りに(と言っても旧作時で既に還暦だったわけですが…・汗)セルフリメイクしたこちらを鑑賞。正直旧作と殆ど同じなのですが、奇妙な安心感がありました。コレが良いか悪いかは別として、上のドキュメンタリーと併せ話題になる事で、ここから若い世代が市川作品に触れるきっかけになるなら、それだけでも良しとできるかな、とも。…しかし、歳を取ってはいても、やはり石坂浩二の金田一が一番しっくりくるなぁ(^^;

セルフリメイクという点では、監督は以前にも『ビルマの竪琴』で同じ事(1956,1985)をしていますし、その意義についてもっと突っ込んで訊いてみたい気も?

 

 

失礼ながら、年齢的に次の機会がいつ訪れるか判らない(汗)市川監督を生で拝見する事が出来、個人的にはなかなか盛り上がった月でした。

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